ガイド
ディスプレイがまたずれた? 配置を元どおりに
ポインタが画面の思わぬ端から出ていったり、メニューバーが別のディスプレイに移ったりしたら、各ディスプレイの位置についてのmacOSの認識が変わっています。その理由と、対処法を紹介します。
要点
macOSは、認識したディスプレイの組み合わせごとに配置を記憶します。スリープ後や、ドックや新しいケーブルを使ったあとに、ディスプレイが自分の識別情報を以前と違う形で伝えると、macOSはそれを新しい構成とみなし、配置を推測し直すことがあります。
- まず試すこと:システム設定 → ディスプレイ → 配置で配置を設定し直し、毎回同じポートとケーブルを使い、ドックやアダプタを外して試してみてください。
- 配置を保つには:Universal Display Magnetなどのアプリで、ディスプレイの組み合わせごとに配置を保存します。その組み合わせが再接続されたときや、macOSが配置を動かしたときに、元に戻します。
- ディスプレイの位置は正しいのに、ウインドウの位置がおかしい? それは別の問題です。スリープ後にウインドウが移動するを参照してください。
まず、何がずれたかを確認
スリープ後や再接続のあとに起こる問題は2種類あります。このガイドで扱うのは1つ目、各画面の位置についてのmacOSの認識です。
| 症状 | 変わったもの | 参照先 |
|---|---|---|
| ポインタが画面の思わぬ端から出ていく | ディスプレイの配置 | このガイド |
| メニューバーが別のディスプレイにある | メインディスプレイ | このガイド |
| ディスプレイは正しいが、ウインドウが1つの画面に積み重なっている | ウインドウの位置 | スリープ後にウインドウが移動する |
| ポインタが思わぬ場所でもう一方のMacへ移動する | ユニバーサルコントロール | ユニバーサルコントロールが動作しない |
確認するには、各画面のそれぞれの端からポインタをゆっくり動かしてみてください。ディスプレイが実際に接しているところでポインタが移動すれば、配置は正しく設定されています。
macOSがディスプレイを動かす理由
各ディスプレイは、メーカー、機種、そして通常はシリアル番号という自分の識別情報をMacに伝えます。macOSはこの識別情報でディスプレイの組み合わせを認識し、その組み合わせに設定した配置を元に戻します。識別情報がなかったり、重複していたり、伝わるのが遅れたりすると、macOSは構成を照合できず、独自にディスプレイを並べ直します。
よくある原因:
- 同じ機種のディスプレイが2台あり、シリアル番号を報告しないか、同じ番号を報告している。
- ドック、ハブ、KVMスイッチ、アダプタが、ディスプレイの識別情報を違う形で伝えたり、スリープ解除後にディスプレイを違う順序で認識させたりする。
- ディープスリープ中にディスプレイが完全に切断され、1台ずつ戻ってくる。
- ケーブルやポートの入れ替えにより、各ディスプレイが以前とは違う接続でつながる。
まず試したい標準の確認項目
どれも費用がかからず、多くの環境で問題が解決します。ただし、間違った識別情報を伝えるドックやディスプレイを直すことはできません。
- 配置を設定し直します。システム設定 → ディスプレイを開き、配置をクリックして、デスクの状態に合わせてディスプレイをドラッグします。メインディスプレイを選ぶには、そのディスプレイを選択し、使用形態メニューから主ディスプレイを選択します。これらのオプションについては、AppleのMacの「ディスプレイ」設定で説明されています。
- 毎回同じポートとケーブルを使います。よく抜き差しする場合は、ラベルを付けておきましょう。
- ドックやアダプタを外して試します。1日、ディスプレイを直接接続してみてください。問題が起きなければ、原因はドックかアダプタです。メーカーにファームウェアのアップデートがないか確認してください。
- すべてのディスプレイのスリープが解除されてから配置を直します。1台がまだスリープから復帰している途中で配置を直すと、macOSが間違った配置を保存することがあります。
- ディスプレイ本体の設定を確認します。ディスプレイによっては、省電力や入力の自動切り替えのオプションのせいで、スリープ中に接続が切れることがあります。
- macOSを最新の状態に保ちます。システム設定 → 一般 → ソフトウェアアップデートで行えます。
ディスプレイ構成ごとに配置を保存する
macOSには、名前を付けて配置を保存し、必要なときに元に戻す方法がありません。Universal Display Magnetは、これをディスプレイの組み合わせごとに行います:
- Universal Display Magnetでディスプレイを開き、実際の位置に合わせて画面をドラッグします。ディスプレイ同士はぴったり吸着します。すべて寄せるで隙間をなくせます。
- 適用を押します。配置がすぐに反映され、「この配置を維持しますか?」と表示されます。15秒以内に維持を選択してください。選択しないと、自動で元に戻ります。
- 維持した配置はこの構成で保存された配置に表示され、自動適用がオンになります。各ディスプレイの解像度も元に戻したい場合は、解像度を復元をオンにしてください。
- ドックにつないだデスクや、ノートブック単体など、使う構成ごとに繰り返します。ディスプレイの組み合わせごとに、それぞれの配置が保たれます。
以降は、そのディスプレイの組み合わせが再接続されたときや、macOSが配置を動かしたときに、アプリが配置を再適用します。この設定は、設定のディスプレイの接続時やmacOSによる移動時に、保存した配置を再適用です。エディタの詳細はディスプレイの配置のページで紹介しています。
見分けられるもの、見分けられないもの
Universal Display Magnetは、ディスプレイが報告するシリアル番号でディスプレイを見分けます。同じ機種のディスプレイが2台あっても、シリアル番号が違えば別々に扱われます。
ディスプレイやアダプタによっては、シリアル番号を報告しなかったり、2台とも同じ番号を報告したりします。その場合、アプリはどの物理的なディスプレイがどれなのかを判断できず、同じ機種の2台が入れ替わることがあります。毎回同じ方法で接続すると改善します。また、ディスプレイの接続が途切れるドックや、故障したケーブルを直すこともできません。macOSがディスプレイを認識していなければ、配置するものがないからです。
おかしいと思ったら
- 維持を選択しなければ、15秒後に以前の配置に戻ります。
- 保存した配置ごとに自動適用をオフにできます。すべての配置で止めるには、設定で再適用の設定をオフにします。
- macOSが何度も配置を戻してしまう場合、アプリは張り合わずに、自動適用を1分間停止します。
- 保存した配置を好きなときに再適用するには、⌃⌥⌘Dを押します。
テスト環境
Universal Display MagnetにはmacOS 14以降が必要です。14〜27のすべてのバージョンについて、Appleシリコン搭載MacとIntel搭載Macの両方で検証済みです。蓋を閉じたMacBookを含め、内蔵ディスプレイがなくても使えます。詳しくは互換性を参照してください。
ディスプレイは直ったのに、ウインドウがおかしい?
画面が正しい位置に戻っても、移動してしまったウインドウはmacOSが置いた場所にとどまります。ウインドウの復元は別の作業です。Macのウインドウがスリープ後に移動するを参照してください。